Archive for the クルマも大好きです。 Category

1980yの20系ハイエース(RH23G)、昭和のハイエースです。
丸目2灯のグリルのない顔がウーパールーパーみたいですが、
どうやらその顔を揶揄して当時は「新幹線ハイエース」と呼ばれていたみたいですね。
前のサンバーより若い、とはいえ、もう24年経過しているし、やっぱ旧車です。
でも旧車の世界の中ではまだまだ新人ルーキーみたいなモンです。

定員は9名。今のミニバンより1名多く乗れます。何故なら最前列のシートがベンチシートだから3人座れるんです。
これ、凄くゆったりしてて良いよ。足元もなんにもないから、かなり広いし。
ベンチに加えてコラム(※1)なもんだから、ゆったりしてますよ。
ま、前のサンバーから乗り換えりゃあ、MINI(※2)だって広いわな・・・。

 

 

ハンドルが激しく重いです。相当ハードです。
駐車場や車庫入れは、ちゃんと車の進路を前もってトレースしてからバックとかしないと、やり直しがイヤんなります。
クーラー(※3)が効かないです。
後ろの座席にミニ扇風機付けてます。
でもほとんど現行の車です。よく走りますし結構速い。
21Rエンヂンは当時のブタ鼻マークⅡやチェイサーと同型エンヂンです。
ロングも楽にこなしてくれるし、サイドカーや小排気量のMCも楽々トランポしてくれます。
サンバーに続き、コイツもまた働き者です。

しかし、このハイエース、その1でも書きましたけど、業者がよくなかったです。
車は今となっては最高なんですが、車を取り巻く人間関係が最悪でしたよ。
確かにオークションでの常套文句「ノークレーム・ノーリターン」は謳ってましたよ。
しかし直接お店に車買いに来たお客さんにはこんな文句言えませんがな、普通。
最初から売りっぱなしを掲げていてその代わり格安といった双方納得の条件ならともかく、
ネットオークションでの売買だからって、高額なもの(車)売っといて
(最低落札価格が設定されてましたから、最初から高額な設定になっていたワケです)
その上落札価格に消費税上乗せしてるんだから、お店に買いに来た客と変わらないはずなのに
「ノークレーム~」で逃げるのは卑怯というものです。

この車、落札してから先方の方で予備車検(※4)を済ませておく事になっていたのですが、
「何だか調子悪い、Egが吹けないんです」と連絡があり、納車予定日は順延に。
一寸「ん?機関極上ってコトじゃなかったけ?」とも思いましたがそこは旧車。
急に悪くなる事くらいままあります。だから私も「慌てずじっくり原因つきとめてくださいな」と言っておきました。
職人急かしてもいいことなし、と私も職人なので理解ってましたし、ね。

何日か過ぎて「仮車検OK、納車できます」と連絡がきたので
東京と千葉の県境の葛西駅前で待ち合わせという事になりました。
なにせ機関極上を先方が強く謳ってましたから、
葛西から東京を横断して当時住んでいた府中までの自走は全然OK というので、私楽しみにしてたんですわ
初ドライビングを。

当日朝、役所にて自走するための仮ナンバーを発行してもらって
いざ電車で葛西へと思った時、先方からTel。
「すみません、また吹けが悪くなっちゃったんで府中まで持って行きますよ」
旧車は理解しているつもりだし、そんなトラブルでは驚かない位、今まで強者のジイさま2・4輪相手にしてきてるんで
この時点で腹は立たず、逆に「こっちまで運んでくれるなんて、いい業者だなぁ」とさえ思いました。
で、自宅で待つことしばし、ハイエースはローダーに載せられたまま来ました。

「やっぱ吹けないんですか?」
「ええ、私が診たところキャブが原因ではないかと思うんですよ」
「そうですか」
「どうします?一旦引き上げましょうか?」
「いえ、その辺が原因ならこっちで診ます。もともと極上だったんですもの、ね?」
「ええ、一旦Eg掛かると元気なんですよ」
「そうすか」
「ブォン!!」これ、ハイエースね。

あ、掛かるじゃん。しかも掛かれば吹け上がりいいじゃん。
ってコトで、そのまま置いていってもらいました。
また先方さん茨城からここ往復するの大変だろうし、向こうが診た結果キャブが怪しいってんだから、
軽くオーバーホールしてやればOKっしょ、と思いましてね。

業者さんのローダーを見送って、
さて、今日は無理して走らない方がいいな、ハイエースを車庫にでも、と思って乗り込んだら、ガスが全く入ってない。
これは Eg掛かってる今の内に給油だけ済ませておこう、とGSまでドライビング。
何だ、全っ然快調じゃないすか。キャブ不調の兆候のガツガツした加速とか息ツキもないし。
Huh~♪とキブンも良くGSでガス満タンに。さ、車庫戻ろうとGS出ること300m・・・・・

・・・止まってしまいました・・・・

 



 

R20(甲州街道)でいきなりEgストールしてしまい、
慌ててギアをニュートラルにしてハザード出して惰性でエスケープゾーン探して、
小道に曲がった直後に完全に時速0km。

ま、大通りの真ん中で止まっちゃってラヂオの道路交通情報で
「甲州街道上り府中付近で故障車の影響で渋滞○km~」
ハイ、それオレです、ハイ。みたくならんかっただけマシか、と思いながら、
業者さんとサヨナラしてから15分も経ってないから、悪いけど迎えに来てもらって積載して貰おう、
と思ってケータイ鳴らしたんですが、その日一日取り次いでくれませんでした。
仕方なくその日は昼の仕事場の人呼んで、牽引で工場に入院しちゃいました、ハイエース。
原因不明。業者いわくキャブ。初乗りトータル5.5km。そのうち牽引4km・・・。

夜、家族になんて言おうか悩みましたよ。

「今日納車だったんだよね♪」
「うん。」
「今から一寸だけ家族でドライブしようよ♪」
「ムリ。」
「え?何で?」
「車無いもん。」
「え?今日納車だったんだよね?」
「・・・うん。」
「え?何で?無いって、・・・え?」
「・・・入院してる。検査入・・・院・・・・」
「は?」
「・・・壊れちゃった・・・・・のょ。」

フツウの家庭の会話じゃないですな。
有り得ない、今考えても(笑)

翌日、早速会社のメカニックさんが診てくれたんですが、どうやらキャブじゃなさそう、との事。
うーん、じゃあ電装系?あの唐突なEgの止まりようは。
という事で、何処まで診たのか確認しよう思って業者にTel。やっぱ出ない。

この辺から私MUNEの怒りのタコメーターの針が上がり始めましたよ。
仕方なく夜メールにて業者に連絡。「Tel下さい」

翌日Tel無し。夜、PC開けてメール見たら、業者はメールで返してきた。
「私も電装は疑いました。デスビ(※5)関連でソノレイドバルブかと思い~」何て書いてある。
Telならその日の昼間に情報把握出来たのに
んだよ、早く言えよとか思いつつタコメーターの針があがりつつも翌日メカさんにその旨伝える。
診断の結果、デスビ異常なし。

どーなってんだよ。ちゃんと診たのか?業者は。
Telする。繋がらず。
MUNEのタコメーター、高速走ってる時くらいの、いいカンジで針上がってきてますよ。

この頃、ハイエースに或る法則がある事に気付く。

Eg掛かる。暫く走る。で止まる。うんともすんともいわない。
というか、うんはこの世で聞いたコトあるがすんをこの世で聞いたためしがない。
脱線した、法則に戻る。
スターターは元気に回っている。2~3時間ばかり放置プレイ。
Eg掛かる。
で止まる。
放置プレイ。・・・。

Egの熱のえーきょー受けてんのかな、ってコトで容疑者デスビ。
シロ。釈放。 Egという名の職場に復帰。

やっぱキャブ?パーコレーション?ってコトでキャブ任意同行。
シロ。釈放。事情聴取(分解清掃)によってかえって今まで以上にシロに(キレイに)なってキャブ職場復帰。

どこよ?だれよ?
その間にも業者にTel。つながらず。出ろよ!

こんな感じで原因が理解らずに半月位、過ぎちゃいました・・・。

「これ、こんなんで本当に自走で予備車検取りに行けたのかなあ。」
ウチのメカさんのソボクながら的を得た疑問、浮上。
Tel。つながらず。MUNEすでに針はレッドゾーン。
「会社(のTel)からかけてみたら繋がっちゃうかもよ、あはは」
なんて言いながら、メカさん直々業者にTel。

開通。

翌日、いやそんな事ぁいくらなんでも、とか自分に言い聞かせながら先ずは自分のケータイからTel。
不通。昨日の会社の電話から。
あ、不通だ。
・・・もう一本の違う回線より震える指で再び・・・・・。

出やがった。

薄々思ってはいたが、そこまで人を疑っちゃイカンと言い聞かせてはきたが、
着信拒否かい、オレが何したってんだ、コノヤロウ。
タコメーター完全振り切り。
MUNEオーバーレブ。殺されてーのか、バカヤロウ。

昔と違ってオトナになったMUNEは、殺しに行きませんでした。

1ヵ月後、ハイエースのEg不調の原因が理解りました。
このハイエース、エンジンの回転に伴ってガソリンを送る、所謂機械式のフューエルポンプだったんですけど、
このガスを送るための歯車(オリフィス)が経年によって磨り減ってしまい、全然送れなくなってたんですねぇ。
だからフューエルホース内のガス使い切ったらガス欠で止まっちゃってたんですよ。
で、2~3時間もすると徐々にホース内にガスが戻って来て、再び掛かる、けど再び・・・。

これ、給油口のフタ開けてたらガスが流れていくのが判明して、「あ、ポンプがガソリンタンク内の負圧に負けてるんだ!」という結論(※6)に至ったワケです。
ワタシの当時いた自動車屋が旧車には殆ど興味もなく
やりたくもなくみたいな環境だったので
これだけの理由なのに一ヶ月も費やしましたが
フューエルラインを新たに引き直して、電磁式のポンプを後付けして、
常に強制的にキャブにガス送り込むようにしたら、
何てことはない、直っちゃいました。

容疑者、フューエルポンプ。
判決、死刑。もう仕事させてやんない。
新任、電磁式ポンプ。エリート。
但し、職場内で一人異様に若いので、巧く関係が造れるか否かは、今後観察必要。

要するに、業者さんはこの車の程度を「極上!」と謳っているその根拠はどこにもなかった、ってコトになりますね。
確かに内外装は年式の割にはびっくりするほどキレイでした。それは事実です。
でも、この業者、この車をまともに走らせてはいなかった事になります。
だって、ガソリンがエンジンに行かないんだもん。
走るワケねーじゃんよ。

値段の設定にアタマにきてるとかそんなんじゃなくて、
よくまともなチェックもしねーでこんな「極上!」を堂々と謳ったもんだよ、とそこがアタマにきます。

ま、ナニハトモアレもうすぐハイエースはウチに来て1年経とうとしていますが
出だしのっけからのトラブルを除けば、全くのトラブルフリーです。



 

 

後から知ったハナシですが、TOYOTAはパーツの供給が殆どダメで、
その点NISSAN は早い時期から北米輸出等の展開をしていた事もあって、おおよそのパーツは出る事が多いそう。

例えば同じ年式の1BOXのキャラバンなんかだとウェザーストリップ(※7)でさえメーカーから出る!らしいんですが、
ハイエースはまず出ません。
まあ、この辺は先に書いた理由で言えば、北米なんかはバカみたいに土地有り余ってるから、
いっぱいストック出来ちゃうでっかい倉庫、あるワケですよ。
ホント、 COSTCO(※8)みたいなものが、ね。
だからもう滅多に出ることの無い旧車のパーツも取っとけるんですね。

でもね、実際のトコロ、キャラバンは北米には輸出されていなかったワケだから、
この説が一概に当てはまるというモンでもないですね。
要はメーカーの体質でしょう。
TOYOTAは徹底合理主義で車のトップに君臨しているんですから。
あのH.フォードが考案したものの実現出来なかった超徹底合理化をやってのけちゃったんですから、TOYOTAは。
今ではそうでもないですけど、あの「いつかはクラウン」のCROWNでさえ、
一寸年式が旧いと欠品だらけです。
それどころか新しいCROWNへの買い替えを勧められちゃいます。
流石です。
これではTE27レビンやダルマセリカ(※8)の将来は真っ暗です。
でも一つだけハイエースをフォローすると、逆説的ですけど、TOYOTAは本当に壊れません。
だからパーツのストックもないんだ、と前向きに考える事にします。
だからNISSANNがパーツのストックをしているのは、よく壊れ・・・
ここらでやめておきましょう。私もNISSAN嫌いじゃないし。

現在、60年代のDODGEのデリバン(※10)のA100に物凄いワケの理解らん事しちゃって、
アホみたく¥突っ込んでHOTRODにしちゃってゼロヨン出走目論んでる(もう5月に何本か走ったみたいです)、
相当に世間ズレしてる、しかしKOOLなおじさんがおります。
どーやらワタシはイヤですがこのおじさんの影響は免れぬようです(笑)

今後ハイエースはどうなってくのでしょう?

 

 

(※1 コラム)
コラムシフト。マニュアルのギアが床から生えてるんじゃなくて、ハンドルの下から横に生えているシフトの事。
今でも一寸地方のTAXIなんかはこれ、多いです。
因みにダッシュボード付近から生えている独特のALFA(アルファロメオ)サン達に、
ステップワゴンとかイプサムな人達が、「同じトコから生えてますね」なんて話し掛けたら発狂されます。
同じじゃないですよ。

 

 (※2 MINI)
言わずと知れた英国の名車ですがな。
これ、特に車知らない人ほど、「ミニクーパー」を正式名称と思ってる人が多いけど、
あれはクーパー兄弟が手掛けたスペシャルチューンバージョンだけだかんね。
正式には「ミニ」。おしまい。

 

 (※3 クーラー)
これも今の人は「エアコンぢゃないの?」とお思いでしょうが、
それは正式にはエアーコンディショナーであって、
昔の車はエンジン熱利用したヒーターとクーラーは別モノでした。
よって、吹出口も別。
運転手はいつまでも汗タラタラ、助手席の彼女はクチビル真っ青、が昭和の夏のドライブ風情(笑)

 

(※4 予備車検)
実はワタシもこれで初めて知った。
未だ車検期限あるうちに廃車にして、すぐに新規登録すると、
車検の検査ラインは通らずに、現車確認だけでナンバーが貰えるらしい。

 

(※5 デスビ)
ディストリビューターの略。「供給」という言葉通り、エンジンの各シリンダーに電気を送るトコロ。
正確にはプラグにだけど。

 

(※6  結論)
エンジンがガソリンを使い込んでいくと、燃料タンクが空になっていくワケで、
この時キャップがしてあるからタンクの中はどんどん真空になっていくワケで、
そんなんじゃ大変だからキャップには小さな空気穴がちゃんとついてるワケで、
でもその穴がごみとかで詰まったら、やっぱりガソリンは行かなくなるワケで、
だからといって穴を大きくしたんじゃ、今度はガソリンはこぼれていくワケで、
最後になるけど、今回のウチの車に関して言えば、ポンプのせいだったワケで。

 

(※7 ウェザーストリップ)
ドアの内側をぐる~と囲んでいる黒いゴムの事。
これが旧くなってくるとゴムが硬くなっちゃって雨漏れが始まるし、隙間風も入ってくる。
これ、決して電車とかの指挟み防止ゴムではないよ。指挟んだらこれあっても大ダメージだよ。
因みにシェパード犬の口の周りがウェザーストリップに見えて仕方ありません。

 

(※8 COSTCO)
コスコ。コストコではない。発音の問題だが。
幕張とか多摩ニュータウンとかにある、アメリカ式のバカでかいスーパー。
建物も商品もでか過ぎます。
柔軟材の「ファーファ」なんか、独り者買ったら5年くらいはもつぞ。
これを全部買って、全部使われてるアメリカは、まさしく超公害垂れ流し国家だな、
ってのがここに来ると痛いくらい理解る。

(※9 セリカやカローラ)
どちらも2TGエンジンの名車。この時代は、カローラもセリカもスパルタンでカッコ良かったんだけどなあ。
いまやカローラなんてスパシオとかランクスとかフィルダーとかワケ理解らんラインナップ揃えなきゃ、
1車種のHONDAのFitに勝てないんだもんな・・・

 

 (※10 デリバン)
デリバリーバンの事。要は働くクルマ。横とか後ろとか窓ない。
今でいうと、クロネコヤマトの車とかが、ゼロヨンで10秒そこらで走っちゃうようなもの。
そりゃあみんな驚くでしょう。「積んでる荷物は大丈夫なの?」ってね。
駄目でしょう、荷物は。

VOICE FROM:MUNE 2003

ここ立川にキチンとお店を構えたその年、
サンバーは売られていきました・・・
大阪のとあるカスタムパーツメーカーさんが買ってくれたので、
サンバーの老後的には幸せだったのかもしんない、と思ってます。
カスタムメーカーさんだけに、ないものは作っちゃえるし、ね。
私も仕事柄色々と作れはしますけど、そこはほら、向こうサンは企業ですから、何せ資金力が違います。
タダでさえ単車道楽な上に、車にまで金をかけていると、我が家の財政がパンクします。
ウチの財務省(カミさんね)の話だと、我が家では民事再生法とかペイオフといったお国のやっているような茶番は有り得ない、
とのコトなので、莫大な赤字はそのまま私が馬車馬の様に働く日数へと換算されてしまいます。

 

 

大変です。

 

私、中南米とかアフリカ、アジア諸国といった、西側諸国以外に大好きな国とか文化が多いんですが
なにも財力までも真似しなくてもいいと思うので、泣く泣くサンバーを手放す事になったのです。

 

 

 

たった4年半の付き合いだったけど、外装ヤレヤレだったヤツをあそこまで仕上げるの、大変だったからなぁ。

 

 

で、ハナシを戻します。

 

サンバーを売らなきゃならなくなった理由。

 

 

家族が4人となった事で、どうしても車が狭くなった事。
ま、そうですわな、現行型のワゴンRより2回りは小さいサイズです。想像つきます?
サンバーが完全に趣味の車だったら良かったんですけど、ビンボー道楽者なので
この車を第一線で使用していましたからね。
で、それに応えていたんですから、サンバーはホント、エラかったです。

 

 

因みにここだけの話、サンバーは市区町村に毎年支払う重量税が軽貨物扱いで、年間たった¥4,000、
さらに360cc時代の、6ナンバーの車は、自動車税はなんとありません。
勿論軽自動車なので、車庫証明も必要なし。
これで私が東京ではなく、地方の土地の有り余ってるトコにでも住んでれば、
こんなに金銭面でオーナー想いな車、ないかもしんないですよ、実際のトコロ。
何も売る必要なんてないんですけどねぇ・・・。

 

 

ま、東京では車庫代というものがバカ高いんで、第一線級で使用せざるを得ないワケで、
しかし、あそこまでコンパクトだとやっぱり狭さがネックになってきちゃったんですねぇ。
一番のチャームポイントでもあったんですけど、ねえ。皮肉なもんです。
確かに同じサブロク(360cc)の中ではBOXタイプなので、N360とかスバル360なんかよりは全然広いですよ、室内。
ドライビングしている私はどこまで走っても楽しいんですけど、
やっぱり家族にとっては狭いのが苦痛になってきちゃうんですよ、どこまでも走ってると。
私と家族がシンクロしていない。
これはいかんな、と。

 

 

もう一つ。これが一番の大きな売った理由ですが、
今まではカスタムペインターとして、タンクとかメットといった「小物」が多かった、というより殆どだったんで
サンバーで何ら不自由してなかったんですが、
現在非常にお世話になっているブリストルさんからサイドカーのレストア依頼が入るようになって
更にカスタムペイント冷蔵庫とか、古着屋のカンバンとかといった、明らかな「大物」が最近多くなり、
サンバーでは限界通り越して、有り得ないんですよ。
全く積めません。

 

 

 

・・・仕事は私にとって大事です。
ごめんよ、サンバー。売るわ、お前を・・・

 

 

 

さて、ここで我が家の次世代車探しが始まりました。
条件は、サンバーを売った理由の逆の理由を追って行けばいいワケで
第一に仕事のブツ(サイドカーとかレーゾーコとか、サーフボードとか、兎に角大物)を積載できる事。
それ以上でも以下でもなし。

 

 

ま、1BOXかな、と思い、私もKOみたいに道楽は単車オンリーにして
車はフツーにマトモな現行車なんぞをテキトーに乗ってようか・・・と、
現行車に乗っていらっしゃる大多数の方々を敵にまわすような心持で(要は全く車探しに熱意なし)探し始めました。

 

因みにKOは、21世紀を越せなかったVITZ(2000年に事故で廃車、あはは♪)、RAV4、そして現行GOLFと、
なんとも堅牢な車遍歴。
だがしかし、単車遍歴は間違いなくマッドネスで、ハーレー売ってその金で VESPA。
ミッキーロークから一夜にして松田優作になったが、流石に衣装までは間に合わず、
レザーのチャップスにエンジニアブーツ履いてVESPAに乗っていたという、
はたから見ればべスパ盗んだハーレー乗りにしか見えなかった。
恐らく私以上に単車は節操ないんじゃないだろうか。でもそんな彼がWICKED!だな、と思う。
いいよ、そういうの。

 

 

・・・まあ、だらだらと探し始めたんですわ、トランポ的役割をするもの。
ハイエースかキャラバンですかねえ。
で、規制始まるからディーゼル車は避けてガソリン車かぁ・・・と、
ヤル気なくオークションとかを観ていたんですよ。

 

 

ああぁっ!こ、これは!

 

 

 

見つけました、我が家の2代目を。

 

 

ハイエースです。昭和55年式(1980y)です。正式名RH23Gです。20系です。
現行のハイエースはとっくに200系~です。丸目です。
当時流行だった、今ではまるで見かけないブラウンメタリックです。
内装は白のシートにオレンジのカーペットで、
ミッドセンチュリー・スペースエイジ・70′S検索に引っ掛かること間違いなしです。
これと同じ型のハイエース走ってるの、まず見かけないです。

 

 

あははは。車変えた意味ねー。第一線使えるかどうか理解んねー。
これから先こいつがどれ位カネ喰うか理解んねー。
でもサンバーより全然でけー。サンバーより8歳(年)も若ぇー。
ってゆうか何だかしんないけど乗ってみてぇー。

 

 

っちゅーことで、落札しちゃいました。

 

 

 


このハイエース、全く同じものが朝霞のガレージの近くにありまして、
こっちのはKO曰く「もうン十年もの間ここにこうしているよ」らしく、鉄の倉庫と化しています。
実はこれを見ていて、「動くようになったらカッコいいかもな・・・」とは思っていたんですが
流石に凄まじいサビサビグサグサ加減なんでコイツを引き取ろうなんぞみじんも思わなかったですけど、
一寸調べてみた結果、生前のこの草むらハイエース
スーパーカスタムといって当時のラインナップの最上級だったんですねえ。
当時のキャッチコピーで言うところの、「格段にゴージャス、ルーミーな室内空間」だったんだそうで。
で、ルーミーって、何?

 

 

「あぁ、これをもう一度蘇らせてみたら面白いだろうなあ」と改めて思っちゃったんですが、
あのグサグサ加減は明らかにこのまま土に還りたがっています。
だから、いざサンバー売りに出しても、次期候補車にこれは全く考えもつきませんでした。

 

 

・・・しかし、インスピレーションと出会いというのは結構シンクロするもので
全く同型の極上モンに出会ってしまったのですよ。
自分が車探し始めた、まさにそのシチュエーションに。

 

 

 

このハイエース、ま、紆余曲折色々ありましたが、8月現在、いたって快調に走っております。
オモステ(ハンドルが超重たい)とエアコンが効かない以外は、全く現行の車と変わらないんじゃないか
と思うくらい、快調でスムーズです。

 

 

んがしかし、これがここに持って来られたのは6月終わり。
オークションでは「外装機関共に極上です」とあったにも関わらず、納車早々エンジンストップ。
まあ、旧車ですから思わぬトラブルは付きもんですけど、その後の売主(業者)の対応が物凄くよろしくなかった。
自分もこの業界の人間ですし、旧車故に「ノークレーム・ノーリターン」を謳うのは確かに安全牌かもしれないけど、
そんなに突き放さなくても・・・と言いたくなるくらい売りっぱなし。
旧車商売を逆手にとってるとしか思えない。
同じ業界人として結構悲しかったです、今回の取引。でもハイエースには罪は無いモンなあ。

 

こういった業者とのトラブルでもめちゃったり泣きみたりしてる人、多いかもしんないなあ。

 


画像は5月、まさにサンバーがドナドナされていった時のものです。
サンバーとの別れを泣きながら惜しんでいた息子が走って追いかけて行く様は
「火垂るの墓」にも勝るとも劣らない涙のシーンです。

因みに現在、息子は広々したハイエースの乗り心地にすっかり満足しており、
サンバーは記憶の片隅に追いやられています。
DELETEされるのも時間の問題でしょう。子供とはそんなモンです・・・・

VOICE FROM :MUNE 2003

実は私、2輪だけでなく4輪も大好きです。

国産だと4ドアのハコスカとか240Z、ベレG・510ブル・117クーペ・SR311(車のね)・S600・TE27・N360・ダルマ・RX3・コンテッサ・ステップバン・初代ルーチェ・初代シルビア・・・・

外車なんかもVW TypeⅠ・Ⅱ、カルマンギア・Fiat500・段付きアルファ・ジュリア・A10アルピヌ・エラン・ヨーロッパ・ボルボアマゾン・ミニマーコス・MG-B・トライアンフTR3(車よ)BMW2002・ランチア037・ゴルディニ・・・・

67カマロ・クーダ・エルカミーノ・スレッドのマーキュリー・デュースのセダン・サテライト・ボートテールのリビエラ云々・・・

ああぁ、言い出したらキリがない。ま、これは私、単車も同じ。名前羅列させたらホント、キリないし節操もない。

只、単車と違う所もある。単車は現行型でも好きなモノもまあまああるんだけど、4輪だと現行型でいいな、と思えるのはまず無い。
一寸いいな、と思ったのはランチア・デルタとアルファの145、最近のプジョー位かな。アトはどれも同じに見えるのよ。
仕事でたんまり塗ってるからかな。本当に興味がない。個性も感じられない。

というワケで、旧車志向の強い感性の中でも、こと4輪に関しては完璧に「旧車党」なのだが、
そんな私が「おぉぅ!!」と惚れ込んだのがK64、スバルサンバー360なのです。

 

 
 

こいつとの初めての出会いは、KOの家(Stupid~の作業ガレージですね)に向かう最中、
清瀬にある軽自動車専門店、「加藤自動車」の前を通ったある日の事だった。

まるでワーゲン・バン(VW TypeⅡ)を、こうやどうふみたくギュウギュウに圧縮したかの様なちっちゃなソイツは、
凄まじいインパクトで私の前頭連合野に侵入してきた。

コカインの様に即効性のあるソイツに脳を侵された私は、思わずSRを停め、ソイツの前に立ち尽くした(注:コカインやったことないですけどね)。

ソイツは私に語った。
「君、クルマ欲しいなって考えてるんだろ?僕なんかどうだい?一応、まだまだ動くぜ。」

 

・・・正直、単車道楽優先の私は、クルマは観て楽しむ位にしておいて
普通のトランポにでもなりそうなのでも買おっかなあ、と考えていた矢先ではあった。
しかも息子が産まれたばっかで、いよいよクルマ(普通のね)あってもいいよなあ、なんて考えてたそんな時の
こんなこうやどうふみたいなヤツからの誘惑に、とまどいを覚えた。
いや、むしろ出会いたくなかったのかもしんない・・・。

「普通の幸せな結婚をしよう」と心に決めた矢先に
リブ・タイラー(クチビルあたりは父親譲り)なんかがガーターストッキングで目の前で誘惑してきてる様なもんだ。
そりゃあ喰うだろう、男なら。

 

 

流石リブ・タイラー(クチビルあたりは父親譲り)、どうにも私の頭の中から離れなくなってしまい、或る晩、ついにカミさんに話してみた。
勿論サンバーの事である。リブ・タイラー(クチビルあたりは父親譲り)の事ではありません。

 

 

ま、当たり前ですが、カミさん、最初は怪訝な顔しておりました。
そりゃそうだわな。私と同じ生まれ(1972年)だし、排気量もSRより少ないし(360㏄。今の軽が660だから、約半分しかない)
しかも2サイクルEgだし(カミさんには原チャと同じEgだと、かなり強引な説明をした)、
挙げ句の果てに、「探偵物語」の中とかで走っていそうなクルマだと
何のポイントにもならなさそうな説明まで始めてしまい、カミさんの中にどうしてもリブ・タイラーとして入っていかない。

「そいつはまともな車なん?」と言われてしまい、深夜、2人でサンバー見に行きました。

 

 

そしたらあのルックスからも理解る様に、サンバーは見事にカミさんの心までもつかんでしまったのですよ。
どうやらリブ・タイラーではなくて、ゲーリー・オールドマンだったみたいですけど・・・。

 
 

で、ルックスで一目惚れした2人でしたが、いざ結婚した後の生活、つまり「居住性」は如何なもんか、
と、一寸現実を考えてみたんです。
あんだけちっちゃいとなあ・・・と思いながら車内を覗き込んでみると、何とロックが掛かってないではないか!

 

「こ、これ、ロック開いてんよ」
とカミさんに言うやいなや、次の瞬間、カミさんは乗り込んでしまったのである。
夜中の志木街道沿いの売り物の軽にモゾモゾと乗り込む窃盗団の様な行動の夫婦・・・・・・

 

 

2人で乗り込んで感じた事。
意外と中は狭くはなく、どちらかというとこじんまりしていて、何だか楽しかったんですよ、これが。
夜中の志木街道沿いの売り物の軽にモゾモゾと乗り込んで2人でニコニコしている、或る意味危険な夫婦・・・

 

 

これがきっかけで、サンバーが我が家にやってくる事になったのですが、
この加藤自動車のサンバーは翌日電話したら、「つい一時間程前に契約が成立したばかり」と言われ、
前日深夜に2人でいつまでもニコニコしながら乗ってた代償に起きるのが遅かった自分達をメチャクチャに怨みながらも
結局は今でも色々とお世話になっている、杉並にある「伊藤自動車」さんが、
半年後、程度良好のサンバー(奇しくも1972年製)を見つけてくれて、これが現在の我が家の愛車となったワケです。

 

 

今年で3年目になるサンバーですが、
昨年、コツコツとやってきたボディのレストア・ペイントも終わらせ(私のペイントの大師匠、磯崎さん、ホント感謝してます)
主だったトラブルはバッテリー上がりによるEgストップ、ヒューズボックスの接点不良に因り
夜間に照明という照明が点灯しなくなった事、
後はマスターからの液漏れに因るブレーキすっぽ抜け
(これはデパートの立体駐車場を下っている時だったから、一寸怖かった)位で、
旧車で第一線使用してる割にはいたって快調です。

マスターだけはパーツでないから困ってるけど、今のところフルードをまめに足してあげて何とかしてます。
結局そうこうしながら4年所有した思い出の車輌でした。

 

 


 

 

VOICE FROM MUNE:2002